東日本大震災被災ボランティ参加

2012年3月9日

 昨年の暮れに東日本大震災のボランテアに参加しました。

 東日本大震災は、昨年の3.11からまもなく1年がこようとしています。 最初に参加した時は、TVや新聞で報道されている被災地の状況を実際に知りたいと思って行きました。

 状況としては、かなり復興しているかに見えましたが、人の気配が全くなく、誰もいない平原に立っているようでした。目にしたものは海水の浸水で荒れ果た田畑と住宅の中を突き抜いた後に、レースのカーテンが風に揺れている風景でした。ボランティの参加者は、言葉少なく黙々と土砂や瓦礫を運び出しました。

 私は、またボランティの作業に参加したいと思いながら帰バスに乗り込みました。

人と人との距離を考えることは関係を見つめること

2010年9月1日

ヤマアラシのジレンマ

2010年9月1日

 ショーペンハウエルが残した寓話をもとにフロイトが考えた「ヤマアラシのジレンマ」。

   とても寒い冬の日、ヤマアラシの2匹はあまりの寒さに凍えていた。   自然と近づき合うヤマアラシたち。

   しかしヤマアラシは、体中にとげがある。

   身体を強く寄せ合うと、とげが刺さりあって、こころも、体も痛む。

   ゆっくり離れる、2匹のヤマアラシ。

   寒さと寂しさが、己の孤独をより一層、際立たせる。

   それでもまた、互いに歩み寄り、そして傷つき、また離れる。

   そうして2匹は何度も痛みと孤独を覚え、傷つきながらも

   「互いの距離感」を最後には見つけた。

   ようやく傷つき合わずに寄り添うことができるようになったのだ。

 

 人と人との適切な距離を見極めることはとても難しいことである。近づきすぎると傷つけてしまい、離れすぎると冷めきってしまう。相手のことを思いながら、近づいたり離れたり、距離をはかりながらコミュニケーションをとる。

 「ヤマアラシのジレンマ」は、誰もが誰に対しても感じることのできるジレンマではない。相手のことを思い、お互いが相手にとってもっともよい距離はどこかを探る中でしか感じられないジレンマである。

~指導教員の住野好久先生からいただいた修士論文のまとめの巻頭言を引用~